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ホロライブ合格へ!雪花ラミィ先生が語る、オーディションで「自分」を際立たせる秘訣

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Vtuber業界のトップランナーであるホロライブのオーディションは、常に多くの夢見る才能にとって狭き門です。数多の応募者の中から運営の目に留まり、次へと駒を進めるためには、並々ならぬ工夫と戦略が求められます。

今回は、ホロライブプロダクション所属の人気Vtuber、雪花ラミィさんの貴重なオーディション体験談を紐解き、「いかにして自分を印象付け、合格への道を切り開くか」について、一般的な社会人としての見解で深掘りしていきます。ラミィさんの実践的なアドバイスは、単なるオーディション対策にとどまらず、ビジネスにおける自己PRやブランディングにも通じる普遍的な教訓を含んでいます。(この記事はいち個人である私自身の考え、見解をまとめたものです。皆さんの一つのヒントになれば嬉しいです。)

目次

1. 「続きはWebで」戦略:選考担当者の興味を惹きつけ、次へ進むための巧妙な仕掛け

ホロライブオーディションにおいて、まず最初に直面するのが書類選考と動画審査です。ラミィさん曰く、この段階で「録全文の綱になるために、目に留まるようにインパクトのある書類と動画を作る」ことが重要だと述べています。多くの応募者がいる中で、いかにして印象を残すか。そのための彼女の工夫の一つが、「あえて全てを語り尽くさない」という戦略でした。

ラミィさんは、自身のオーディション動画について、このように語っています。

『これ嘘はダメなんですよ。あくまで動画に書くことはすべて本当じゃないといけないんだけど、まこれ本当は大爆笑もう大もう笑い転げてね、数日もう腹筋痛くなるかもしれない。そういう話を持ってんだけど、今はね概要しか教えられない。っていうふうに、そんな事までは書いてないけどま、少しねそう話の冒頭んとこだけ話してーこの続きは二次面接に進めたらお話ししますって書いたんですよ』 (原文ママ)

この戦略は、二次面接に進んだ際に非常に効果的だったとラミィさんは振り返ります。

『でこれがラミィの中で結構効果があった。あくまでラミィのそうラミィの感覚であるんだけど、なぜならばまず相当これはね印象に残ったらしい。切り札はとっておく、あくまですべて出すんだけど続きはwebでを取っておく。そうこれやったら二次面接に進んだときに、面接の時にも言われたんですよ。そうあの動画見ましたよってすごかったですねー、で見たって証拠もありますよ。あの、あの話の続き教えてもらっていいですかと言われたんですよ』 (原文ママ)

【社会人としての見解】

この「続きはWebで」(この場合は「続きは二次面接で」)という戦略は、マーケティングにおける「ティーザー広告」や「フック」の考え方そのものです。情報が溢れる現代において、人の注意を引きつけ、関心を維持することは至難の業です。ラミィさんは、自身の最も面白いエピソードを「切り札」として温存し、その序章を語るに留めることで、選考担当者に「続きが知りたい」「この人に会って話を聞きたい」という強い欲求を抱かせたのです。

これは、ビジネスにおけるプレゼンテーションや営業活動にも応用できる重要なスキルです。人は、与えられた情報を全て消費しきってしまうと、それ以上の興味を失いがちです。しかし、意図的に情報の欠落を作り出すことで、相手の想像力を刺激し、さらなる対話や行動を促すことができます。

特に、初対面や書類選考のような限られた時間の中で、いかに自分という人間を印象付けるかが鍵となります。単に経歴やスキルを羅列するのではなく、「この人と話せば、もっと面白い発見があるかもしれない」と思わせる「余白」や「仕掛け」を盛り込むことは、競争の激しいオーディションや採用活動において、決定的な差別化要因となり得ます。ラミィさんのこの戦略は、選考担当者が動画を注意深く視聴し、その内容を記憶していた証拠であり、彼女の目論見通り「印象に残る」ことに成功したと言えるでしょう。

2. 画面内QRコードの常時表示:熱意とユニークさを視覚で訴える

ラミィさんが実践した二つ目の工夫は、より視覚的で大胆なものでした。

『二つ目がですね、ラミィがやったこと二つ目、こちらこれも圧です。画面台の見える部分に常にQRコードで連絡先表示。や、もうこれはね圧です。運営さんに対する圧。ラミーの画面デート、これのここら辺とかあここら辺とか、そうあの画面内にね、ラミィの連絡先を入力したQRコードを作成して、そのラミィのそのトランディションみたいな感じで。何ページも何ページも変わるんだけど変わるページ毎に全部にあの連絡先はこちらっていうQRコードを貼り付けまくりました』 (原文ママ)

このQRコードの表示は、直接的な連絡を目的としたものではなかったとラミィさんは説明します。

『別にQRコードを置いたから連絡がもらえたわけじゃなく、そういうね変なことをする人。変なことをする面白い人だなって思われたから多分、その次に進めたんだと思うんだけども』 (原文ママ)

『これもインパクトです。そうQRコード、どこのページ行ってもQRコードがあるヤベエ奴がいたって。そう思ってもらえればとにかく良かったんですよ。同じ6000人のうちの5人に残るためには他の人はしなさそうなことをしなければならない。そう熱意を面白れぇ女と思ってほしい。若干やりすぎると引かれるんだけど、ただね、あのまインパクト。つまりインパクトよ。そう最初はもう第一印象は、なんか変な奴がいたなーって思ってもらえるだけでもいい。そうまあこう言うねーそうまあとにかくこの2次面接でお話し伝えるとか変な奴がいたなとか画面内に何かずーっとQR乗ってた奴いたなーとかそういうような、断片的なことでもいいから何か記憶に残し欲しかった自分という人間を』 (原文ママ)

【社会人としての見解】

画面内の常時QRコード表示は、まさに「尖った個性」と「並々ならぬ熱意」をアピールするブランディング戦略です。この行為は、一般的な応募者が行わないであろう「変なこと」であり、それゆえに強烈なインパクトを与えます。

ビジネスにおいては、差別化が非常に重要です。競合他社や他の応募者と同じことをしていても、埋もれてしまう可能性が高いです。ラミィさんのQRコード戦略は、次の3つの点で非常に理にかなっています。

1.視覚的インパクトと記憶への定着: QRコードは視覚的に目立ち、かつ「なぜ?」という疑問を抱かせます。その疑問が、選考担当者の記憶に残り、「QRコードを貼っていた変な子」として印象付けられる効果を生み出します。

2.熱意とコミットメントの表明: 一般的なルールや慣習にとらわれず、自身の連絡先を常に表示するという行為は、それ自体が「このオーディションに本気だ」「何としても合格したい」という強い熱意と覚悟の表れとして受け取られます。これは、採用側が求める「自社へのコミットメント」に通じるものがあります。

3.ユニークな発想力と実行力のアピール: 面白いことを考えるだけでなく、それを実際に実行する行動力があることを示しています。これは、新しい企画やプロジェクトを推進していく上で不可欠な資質であり、特にエンターテイメント業界では高く評価されるでしょう。

もちろん、ラミィさんが指摘するように「若干にやりすぎると引かれる」 可能性もあります。しかし、その「引き際」を見極めつつ、「ただのインパクトではなく、継続的なインパクト」 を与えることで、「何か変な奴がいたな」というポジティブな記憶を残すことに成功しました。これは、単なる奇をてらった行動ではなく、明確な意図を持った戦略的な行動であり、自己プロデュース能力の高さを示しています。

3. 自己PRの極意:「良い部分」のみを強調し、未来の可能性を示す

オーディションの最終段階、あるいは自己紹介文や面接において、どのように自分を表現するかは極めて重要です。ラミィさんは、その極意を「良い部分」だけを書くことだと断言しています。

『そして三つ目、三つ目はこれよ。ラミィはね正直、これが一番大事だと思う。これが一番大事。嘘じゃないんだよ、嘘をついてはいけない。自分のいいところしか書かないようにする。』 (原文ママ)

彼女は、なぜ自分の弱みや苦手なことを書くべきではないのかを、採用側の視点に立って説明しています。

『これも、もし自分が採用する側だとしたら、採用する側だとしたら、いやーちょっと自分あんまり歌は得意じゃないけど頑張りますとか、ダンスはあまり得じゃないけどとか、人前で話すのは好きなんだけどちょっと声に自信がなくてとか、そんなこと書いたら面接する側としてはねぇ、ちょっと不安なわけだよ。大丈夫なんこの人って、そうこれは履歴書でも一緒だと思う。要は自分をアピールするときに、このマイナスな部分をそのまんま、そのまま正直にバカ正直に書いてはいけない。』 (原文ママ)

さらに、自分のマイナス面をポジティブに転換する方法についても具体例を挙げています。

『そういうことね書いてはいけない。自分を売り出してる訳だから。そう、いかにして自分を買ってもらうのか、なんて言ったら買ってもらえるのか、マリン先輩の配信とかでも、ラミィすごくフォローがうまいって言ってもらえたんだけど、そう、自らをフォローしていく。お酒がすごい好きで、もうしょっちゅう飲んでますなんて書いちゃいけないんだよ。お酒、お酒のことなら誰にも負けませんとか。例えば歌はね、あんまり歌って来なかったけど、もしホロライブのライブに出れるとしたら、誰よりも努力ができるし絶対に諦めませんと。素晴らしいステージになるようにどこまででも努力できますとか、そうポジティブに書くことが大切。そうどういうふうに自分のマイナス面をプラスに持っていけるか、そうこれがねすごく大切だと思う』 (原文ママ)

『だからラミィも徹底して自分を売り出す。良い面しか書かないっていうことをね、しました』 (原文ママ)

【社会人としての見解】

この「良い部分しか書かない」という原則は、「嘘をつかないこと」 を前提としつつ、「自分という商品をいかに魅力的に売り込むか」というマーケティング視点の最たるものです。就職活動やビジネスの場面でも、「自分の弱みは何ですか?」という質問に対する答えに悩む人は少なくありませんが、ラミィさんのアドバイスは非常にシンプルかつ本質的です。

採用側は、応募者が「何ができないか」よりも「何ができるか」「何に貢献できるか」を知りたいと考えています。不安要素を提示されると、それがどんなに正直な自己評価であったとしても、「この人に任せて大丈夫だろうか」という疑念が生じるのは当然です。

ラミィさんが示すように、ポイントは以下の2点です。

1.ポジティブな情報に絞る: 自分の得意なこと、強み、情熱を最大限にアピールする。例えば「お酒が好き」という事実を「お酒のことなら誰にも負けません」と表現することで、単なる趣味ではなく、個性的で魅力的な要素として昇華させています。

2.成長意欲と未来の可能性を示す: 経験が浅い分野であっても、「努力ができる」「絶対に諦めない」「素晴らしいステージになるようどこまでも努力できる」 といった前向きな姿勢と、将来的な貢献への意欲を示すことで、マイナス面をプラスに転換します。これは、単に現状のスキルをアピールするだけでなく、「伸びしろ」や「ポテンシャル」を売り込むことに他なりません。

これは、ビジネスにおける「強み分析」と「ポジティブ・リフレーミング」に通じます。企業が自社の商品やサービスを宣伝する際に、競合との比較で劣る点を前面に出すことはありません。それよりも、自社の独自性や顧客にとっての価値を強調します。自己PRも同じです。自分を「商品」と見なし、採用側という「顧客」が「買いたい」と思うような価値を提示することが肝要なのです。

ラミィさんの言葉から、「正直であること」と「全てをさらけ出すこと」は別物であるという重要な教訓が得られます。自分を魅力的に見せるための情報の取捨選択と表現の工夫こそが、自己PRの成功を左右する鍵となるでしょう。

4. まとめ:オーディションは「自分を売り込む」ための舞台

雪花ラミィさんのホロライブオーディションにおける体験談は、単なる「合格者のエピソード」に留まらない、自己プロデュースとブランディングの教科書とも言える内容でした。彼女が実践した3つの主要な工夫を振り返ってみましょう。

1.「続きはWebで」戦略: 選考担当者の好奇心を刺激し、次のステップへの期待感を高める巧妙な情報提供。

2.画面内QRコード常時表示: 強烈な視覚的インパクトと、他者にはない個性、そして底知れぬ熱意を印象付ける。

3.自己PRの「良い部分」強調: 嘘はつかず、自身の強みや可能性を最大限にアピールし、未来への期待を抱かせる。

これらの戦略の根底には、「とにかく記憶に残したい」 という強い思いと、「いかにして自分を『買ってもらう』か」 という、ビジネスにおけるマーケティング視点が貫かれています。

競争が激しい現代社会において、Vtuberオーディションに限らず、就職活動、転職、フリーランスの営業、あるいはプレゼンテーションなど、あらゆる場面で「自分を売り込む」能力が求められます。ラミィさんのアドバイスは、まさにその「売り込み方」のヒントが満載です。

彼女は「自分がやった工夫であって、これで受かったわけではない」 と謙遜していますが、これらの工夫が選考担当者の記憶に残り、彼女が次のステップに進む上で大きな助けとなったことは間違いありません。

ホロライブを目指す皆さん、そして人生の様々な「オーディション」に挑む全ての人へ。雪花ラミィさんの体験談は、単に「努力する」だけでなく、「いかに戦略的に、そして個性的に努力するか」の重要性を教えてくれます。あなたの魅力を最大限に引き出し、選考担当者の心に深く刻み込むためのヒントを、ぜひこの記事から見つけてみてください。

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